2025/07/07 03:54
夜杜(やもり)秋桜堂の中にある音楽室の主翼を持つヤモリの紳士。普段は五線譜の隙間に潜んでいる。シルクハットと三つ揃えのスーツがトレードマークでスーツのジャケットの内ポケットには補充不要の不思議な飴...
2025/10/29 00:18
狐秋桜堂の音楽室。 秋の夜、譜面台の上に一枚の楽譜が広げられていた。 それは、ラヴェルの《ボレロ》。 そして今宵、音楽室では“ボレロ会議”が開かれていた。「まずは私から...
2025/10/20 05:55
それは、秋の午後の陽だまりが音楽室のステンドグラスを柔らかく染める頃のこと。狐秋桜堂の音楽室には、今日も夜杜が佇んでいた。三つ揃いのスーツに身を包み、シルクハットの影から覗く瞳は、どこか遠い記憶を...
2025/10/07 01:48
狐秋桜堂の音楽室に、カチ…カチ…と一定の音が響いていた。 それは、音楽室の片隅に置かれた古いメトロノーム。 木製の三角形の体に、金属の振り子が揺れている。「また“先生”って呼ばれた...
2025/09/22 09:37
狐秋桜堂の音楽室に、静かなざわめきが満ちていた。 今夜は、音楽記号たちの会議。 譜面の隙間から、記号たちが次々と姿を現す。 夜杜はシルクハットを外し、飴缶を開ける。 &nb...
2025/09/15 03:37
狐秋桜堂の音楽室に、秋の風がそっと吹き込む。 今日は敬老の日。音楽室の仲間たちは、いつもより少しだけ丁寧に音を並べていた。「今日は、音楽室の長老たちに敬意を込めて演奏をしよう」  ...
2025/09/09 00:15
狐秋桜堂の音楽室が、月の光に包まれる夜。 今日は皆既月食。空の月がゆっくりと影に飲まれ、赤銅色に染まっていく。「月が消える夜は、音楽室も少しだけ宇宙に近づく」 夜杜はシルクハッ...
2025/09/01 21:25
狐秋桜堂の音楽室。五線譜の隙間に広がる、音と記憶の狭間。 そこに住まう音符精霊たちは、日々旋律を紡ぎながら、現実とは無縁のように見える—が...「幻想の隙間にも、備えは必要だよ」 ...
2025/08/22 15:16
狐秋桜堂の庭に、色とりどりの提灯が灯る。風鈴が涼やかに鳴り、夜の帳がゆっくりと降りてくる頃——音楽室の扉が、ぱたん、と弾けるように開いた。「夜杜さん、浴衣に着替えませんか? 今年は音符柄の新作ですよ!...
2025/08/15 21:37
狐秋桜堂の音楽室には、今宵も静かな旋律が漂っていた。 壁に掛けられた古い楽譜がふと震え、音符たちがひそひそと話し始める。「ねえ、夜杜さん。今日は盆踊りの日なんでしょう?」 五線...
2025/08/08 23:05
狐秋桜堂の音楽室。今宵は、いつもより少しだけ空気がざわついている。「……走ってるな」 夜杜はピアノの前で、譜面を見つめながらぽつりと呟いた。 ジャケットの内ポケットから飴缶を取り...
2025/08/02 01:02
狐秋桜堂の音楽室、今宵は静かに時間が流れていた。そこへ、「カラカラ」と軽快な音を鳴らしながら、棚の奥からマラカスの姉妹が顔を出す。片方は星模様、もう片方は月模様。夜杜は彼女たちの訪れに、飴缶を指で...
2025/07/25 17:35
狐秋桜堂の音楽室に、今年もやってきた“サンバ御一行”。ド派手な羽飾り、陽気なリズム、眩しい笑顔――楽譜から抜け出た精霊たちが夏風に乗って舞い踊る。「また、今年も来たか……」 夜杜はジャケットの...
2025/07/18 23:15
狐秋桜堂の音楽室。曇天の午後には鍵盤すら沈黙していた。 譜面台の上、音符たちが小さく囁き合う中で、誰にも見向きされない存在がそこにいた。 ——休符。音を鳴らさない者。けれど、音楽の中で最も“...
2025/07/10 17:28
ある日の夕暮れ、 狐秋桜堂音楽室の裏にある古井戸から、 風にまぎれて“旋律にならないささやき”が聴こえてきた。「……また、“音が迷った”か」夜杜はスーツの上着の内ポケットから、飴の缶...
2025/07/08 02:09
七月七日、夜の狐秋桜堂。 空には雨の名残が漂い、笹の葉が音もなく揺れていた。夜杜は、屋根裏から古い紙束を引っ張り出していた。 それは「星譜(せいふ)」――かつて星座を音楽で記すた...






